■なだびときっさの目的と趣旨
なだびときっさでは、灘区の福祉事業所で製作・取り扱いをしている自主製品を展示、販売しています。障害を持つ当事者が接客などの仕事に従事することで、自立や社会/就労/交流体験の場を作ることや、啓発活動の機会を提供し市民とのつながりを持つことを目的としています。
灘区には多くの障がいを持つ方が生活されていますが、その多くは残念ながら家族や支援者以外と接する経験が少なくなりがちであり、その結果として健常者を恐れる方も少なくありません。
しかし、なだびときっさではお店の店頭に立って接客することとなります。そうした経験を2度、3度と重ねるうち、スタッフの後ろに隠れておどおどしていた人が、ありがとうございました、とあいさつできるようになっていきます。必要以上に人を恐れる必要はない、という感覚を身に着けたのでしょう。同時にお客さんから労いの言葉をかけられることを通して、自分が認められたんだという自信を得ていくことができます。
なだびときっさでは障害当事者にできるだけ前面に立っていただき、そんな貴重な経験を得ていただくこととしています。